FC2ブログ

依存症を考える

 初めて作った生産設備は、自費で買ったパソコンを会社に投資した圧力センサー調整機でした。それ以前は、センサーに圧力を加え、特性を電圧計で測り、結果をプログラム電卓に入力し、電圧計の値に計算結果値になるよう1台1台調整していく作業でした。
 この作業の入力作業と計算作業をパソコンのスペースKEYを押すだけで実現し、計算値とセンサー電圧値をパソコン画面に並べて表示することでセンサー数台の調整が効率よくできるようにし調整時間の大幅短縮を実現しました。
 この改善の後にセンサー調整作業は残業の無くなった同僚に任せることが出来、私は加工技術の学習を始め、センサーなどの加工を加工機に合わせた設計に変え、外注費を3分の1にするなど様々な技術的改善活動の切欠に繋がったのです。

 今の職場では、パソコンを持ち込んでなどと言う改善は出来ませんが前の職場のように仕事の流れを見直すことで2つの前準備作業をチョットした工夫で安全を確保しながら省くことが出来、結果として前準備で行った作業と現状復帰作業カットと作業完了時の振り返りの余裕が生まれ確認に行く無駄も無くなり大幅な作業時間短縮が出来ました。
 この改善を試せるようになって1月、今までも作業中に他から頼まれごとをされれば優先して処理していましたが更に丁寧に対応することが出来るようになり、十分な余裕がある時には積極的に他の遅れていたり出来ていない作業を手伝わせてもらいました。
 その結果、今まで知らなかった仕事を覚えることが出来、上司からも別な担当もやってくれないかと言われ来月から引き受けます。

 生産性の改善は、かかるお金と時間を変えずに価値を増大させるか価値を変えずにかかるお金と時間を減らすかです。時間が短縮したとしても品質の向上や他の価値を取り込むことをしなければ生産性の改善ではなく楽をしただけで終わってしまいます。
 生産性の改善は、足し算、引き算、掛け算、割り算で解き明かすべき数学であり、その効果を数字で把握しなくては結果の量や結果までの速さ、優先度や得られた結果に投入すべき更なる改善を判断することは出来ません。
 そして何より生産性の改善は、成し得た時の快感がたまらないのです。ただ一つ心配なのは、私って改善の依存症ですか?
 
 追記:今ならパソコンで計算した補正値を自動でメモリに書き込むことで人の調整作業も無くせたのに(少し粗くてよければデジタル的に信号を処理し、滑らかさが必要ならサーボと歯車を使ってボリュームを調整するアナログ処理がいいかなー)と思うのですが、パソコンの出始めで初めて触った数十年前の私にはそれが出来ませんでした。それが進歩と言うもので、あれはあれで私の全力でしたから良しとします。あいかわらず、自分に甘いな~と思いつつ(笑
 
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する