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ビジョン

はじめに |
前回は、組織図について学習しました。組織図に置いて重要なことは、各役割(責任と権限)が理解出来る体系に成っていることです。しかしながら組織図だけにて各役割の詳細な目的や目標を理解することは出来ません。そこで各役割の内容を補足するために役割毎の業務規程を作成することに成りますが、この業務規程の基になるものは、経営ビジョン・経営理念・経営方針および品質マニュアルとなります。したがって、業務規程の学習は、ビジョンにつての学習から始めることにしました。
 
 ビジョンについて説明することが出来ますか?辞書を引いてみましょう。ビジョンとは「理想像・未来像・展望・見通し」とありますが、ここでは「将来においての、(ありたい姿+あるべき姿)÷2」と定義します。ありたい姿とは、自分自身がどうありたいかをイメージしたものであり、あるべき姿とは、社会一般から判断しどうあるべきかをイメージした姿になります。つまり、ビジョンとは“誰でも持とうと思えば持てるもの”であり、企業にとっては“持つべきもの”となります。
 図4は、バランススコアーカード(以下、BSC)と呼びます。この図からは学ぶべきことは沢山ありまが「戦略・戦術の立て方」にて詳しく学習する予定ですので、ここでは概要を押さえておきましょう。

図4:BSC
こちらの
http://www.sigma-support.com/category/1257590.html
小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方 伊藤 一彦 (著),上宮 克己 (著)
バランスの意味を参考にしました。

 図4(BSC)の概要:①「ビジョン+戦略」を中心に「財務の視点・顧客の視点・業務プロセスの視点・人材と変革の視点」が配置されています。②財務の視点は、投資できる金額と得たい売上金額の視点と考えるのがよいでしょう。この得たい売上金額が達成できるかどうかは、顧客の視点で考えます。価値の想像?創造ですね。③売上金額から何がしかを顧客に提供するに掛かる金額は、業務プロセスで決まります。売上金額総額-業務プロセス全体で使用した金額=利益となります。④この業務プロセスの出来不出来を決定するのが人材と変革の視点となります。私達がこうしてマネージメントについて学ぶのも、業務プロセスを更に良いものにと変えていくためです。「ビジョンを達成するために4つの視点で企業や組織、これを取り巻く環境を見渡し状況を把握する」ことを「戦略を立てる」と言います。そしてこの4つの視点で経営を見直す理由が、ビジョンの実現となります。ビジョンの重要性を体系的に理解していただけましたでしょうか?

 ビジョンの概念が共有できたところで、続けて目的との違いに付いて一緒に考えてみたいと思います。ビジョンは「将来においての、(ありたい姿+あるべき姿)÷2」と定義し、それは「あなた自身のイメージである」と説明しました。これに対し辞書では「目的とは、成し遂げようとすることがら。行為の目指すところ。」とあります。ここでは「何を成し遂げたいのかを表したもの」を目的と定義します。
 「こうありたい+こうあるべきだ」と言うビジョンに対し「○△を成し遂げた時にそう言える」と具体例を挙げられ尚且つ「それは□▽のためにだ!」と納得がいく説明が出来たとするのであれば、それは「あなた自身の行動指針であり使命に成った言葉=目的の設定が出来た」と捉えても私は構わないと思います。
 ちょっと乱暴かもしれませんが、ビジョンは、自分自身が成し遂げたいイメージであり目的は、具体的に何のために何を成し遂げたいと宣言したものであり、目標は、それを達成したと証明するもの(途中途中の目標もあります)と、まとめたいと思いますが如何でしょう。

 図5は、これから学習する業務規程を体系化したものです。業務規程全体が、ビジョンをイメージしたものです。目的と目標の概念は、大丈夫だと思いますが、1つだけ再確認すべきことがあります。それは、この目的は「将来において達成したい」と思っていることであり、3年から5年先をイメージしています。

図5:業務規程体系図
業務規程体系図


 先にも述べましたように、業務規程は、経営ビジョン・理念・方針・品質マニュアル、からの展開として、各部単位での業務規程、課単位の業務規程へと落とされて行きます。次回は、課単位の業務規程に付いて、その目的と構成に付いて一段深く考えてみたいと思います。
 



補足①目的とビジョンの違い:目的とは、成し遂げようとすることがらとありますから、何のために成し遂げるのか?の説明が必要になります。これに対しビジョンとは、理想像とありますので目的をイメージ(達成)した様子(気持ち・姿・周囲の景色)と言えます。
補足②バランススコアカード(BSC)は、1992年ハーバードビジネススクールのロバート・S・キャプラン教授とコンサルタント会社社長のデビット・P・ノートン氏により「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌上に新たな業績評価システムとして発表されました。
バランススコアカードは、企業のもつ重要な要素が企業のビジョン・戦略にどのように影響し業績に現れているのかを可視化するための業績評価手法です。http://www.itl-net.com/product/qpr/qpr1/ より
補足③学習資料は、3年間学んできたことをベースに作成しています。従いまして学習項目はあるのですが、カリキュラムと言えるほどには、現在整理が出来ていません。


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役割を明確にする業務規程


 組織図に置いて最も重要なことは、各役割(責任と権限)が理解出来る体系に成っていることです。しかしながら組織図だけにて各役割の詳細な目的や目標を理解することは出来ません。そこで各役割の内容を補足するために役割毎の業務規程を作成することに成ります。

 業務規程は、経営ビジョン・理念・方針から品質マニュアル、各部単位での業務規程、課単位の業務規程へと落とされて行きます。ここでは課単位の業務規程に付いて、その目的と構成に付いてまとめてみたいと思います。

 課単位での業務規程を作成する目的は2つあります。1つ目は、課のビジョン構築です。現在ビジネスを行い社員を募集しようと思えば、衣食住を満たすための賃金だけではなく労働時間や職場環境を含めた福利厚生が重視されていることを学ばなくてはなりません。また、より優秀な方達は、プラスαとして”やりがい”や”自身の成長”をも会社に求めていることが昨今の様々なアンケートから判明しています。この”やりがい”や”自身の成長”を当面満たしてくれるのが課単位でのビジョンになります。

 課単位のビジョンとは、その課(役割)が何のために存在しどのようにあるべきかを表したものとなります。したがって業務形態の変化と役割を任された方の”こうありたい”と言う気持ちの変化で”あるべき姿+ありたい姿”が修正され、より明確なビジョンを形成され、形成されたビジョンが、課の目的として業務規程の最初に記されます。(ビジョン、課の長が「自身はこうありたい」「私の部署は、このように素晴らしい」と言えることは、部下にとっても会社にとっても幸せなことだと思います。)

 目的の2つ目は、役割の範囲、責任(権限)の範囲を明確にすることです。人が、自分の役割と与えられた役割の価値を認識した時に最も素晴らしいパフォーマンスを自主的に発揮することは良く知られています。良く知られている事ではあるのですが、この事実を認識し組織の活性化に役立てている例は一部の成功者だけに見られることも周知の事実です。人間による組織の最重要事項は、その人に適した目標の設定と継続的支援の連鎖であるのですが、これ程明快なその人ひとりひとりに適した目標設定が何故それほどに難しいのか?それは、業務整理が十分でない段階では、自身の視野の広さでしか組織を見る事が出来ないことに起因しています。

 これを改善するため業務規程にて各役割を論理的に設定し必要な能力と他業務との関係性を明らかにします。明らかになった必要能力は、目標とし、これに到達するために必要な能力が分解され細分化された役割と各役割に必要な能力が段階的に明確にされていくことになります。

 社会は、長い年月を経て今の姿に変化してきています。会社も同じく長い年月で変化し一般には、入社間もなくの社員と長きに渡り勤めた社員では、能力に差があります。能力には、マニュアルで教えられるものと経験させることで教えられるものがあり、特に後者に置いては、年数を重ねるごとに広がる視野と新しい分野の知識と経験によって得られる能力にプラスし人間関係が大きく影響します。その人間関係の基本が「相手の役割を仕事本位に認める。」になります。各役割の明確化が重要な視点となり、各役割の能力を段階的客観的に表現する基礎として業務規程で各役割を明確にする理由です。

 修正加筆中。
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