戦術の前に戦略を

 ご縁でお預かりしているプロジェクトメンバーから「この会合はモチベーションが上がります。ただ帰っての会議は ・・ 」と言ったようなことを言われる時があります。以前よりは随分減ったと仲間たちと感じてはいるのですが道半ばまでも到達していません。

 メンバーの行動や発言は目を見張るものがあります。言ってみれば素晴らしい宝石の原石であることが分かるのです。説明の仕方や真意の見せ方に若干の問題も感じなくはないのですが、そこは聴き手の真剣さで幾らでも補える問題だと思っています。

 上長は部下に指示をしなくてはなりません。部下はそれを真剣に聴き具体的行動に移します。そして次は上長が真剣に報告を聞く番です。お預かりしている方が上長の指示を理解して行動していることは間違いありません。では、上長が聴いていないのか?

 現状把握が必要です。この会社には個性豊かで優秀な方が揃っていますからポイントさへ押さえて頂ければことは前に進みだします。ただ、数年前まではポイントを教わることを知らなかったのです。チャンスは均等に、何らかの手立てを考えねば。
 

仲間たち

 ある提案がその方に取って得であることであっても「得であると気付かない、大変そうなので手を出したくない、仕事の選択が出来ないので混乱している」などなどの理由で実行に移されないことが普通です。

 その方としては宜しいでしょうが組織としては困ります。幸いなことに仲間たちが「必要だから学びましょう」「仕事だから頑張りましょう」と言ってくれます。それで何とか提案に向き合って貰え支援を開始します。

 直接支援できない方には様々な方のバックアップ環境整備と分かりやすく直ぐに効果がでるテーマの提案が必要になります。苦労が多いと理由を作って止めてしまいます。見える化を行い後方支援を行います。

 1社員に対し会社の中の1つの歯車と言った表現をする時があります。この1つの歯車が意思を持っているかどうかでパフォーマンスが大きく変わります。そして全てのべクトルを合わせられれば驚異的な強さを得られます。

 ですから全ての方に仲間に成って頂く必要があります。もちろん役割は違うので全てのべクトルを合わせるのは大変難しいでしょう。だからこそ、その方に合った提案が必要で仲間たちによる継続的支援が必須になります。
 

出来過ぎる部下

 部下の新人君(入社2年)は「まだまだ未熟」です。未熟ですが他の方と比較すると「随分と優秀なんだ」と気付かされます。随分と仕事ができるのに g-mon が勝手にハードルを上げてしまい「出来ていない」と判断しているのでしょうか?そんなことはありません。

 現在設定してあるハードルは昨年の今頃新人君と二人で作ったものです。目標の高さも目的もその時のまま。と言うことは最初からハードルが高かったのでしょうか?それも違うと思います。単純に他の方と違い「新人君はハードルが渡されていた」だけでしょう。

 もちろん彼の才能は認めます。ハードルが渡されていたからと言ってそれをクリアーするのには、真面目な努力が必要です。でも今の彼にとってそれは辛いことではない。なぜなら彼は今努力の結果で周囲に感謝されているからです。キット嬉しいことでしょう。

 渡すハードルは適切な高さでなくてはなりません。訊きに来れば状況を確認し不足分の入り口は教えますが任せた以上は自力でやり遂げて貰わなくてはいけません。やりとげられる環境も用意しなくてはなりません。ふー、優秀な部下を持つと大変です。
 

優先度の高い仕事

 少し前まではとても元気だった後輩がこのところ元気なく見える。違っているかも知れないのだけれども褒めたらないのかも知れないし希望的目標の設定(現在の彼と g-mon とのギャップ)が高すぎる表現なのかも知れない。

 そう、少し前まではこの2年間で学んできた仕事の延長戦だった。このところ始めた仕事はまた新しい扉のため戸惑いも不安もあるハズ。であるならば初めて仕事を与えだした頃に戻って教え方を組み直すべきかも知れない。

 それにしたも頭の良い後輩だと思う。学びだしたことが理解出来なくても一つ一つ対応していけば先で繋がり理解できてくることを経験で覚えてくれている。であるのであれば教える順番と掛ける時間をもう一度見直そう。

 今の g-mon にとってもっとも優先度の高い仕事は、伝えるべき知恵をどのように経験してもらうかを組立てること。ならば、並行して行う通常業務はサラリとこなし、考える時間の効率をあげ、最善手を実行したいと思う。
  

戦略について考える

 実は、g-monの会社には「目的・目標・課題・戦略・判断基準」はあるが「戦術」がない。初めからそう指導されているのだからしかたがない。そこで「戦略」を「戦術」と読み替えてほかに「環境(戦略)」を用意し「人」中心にどのような戦う条件が用意できるかを明確にしている。

 戦うのにどのくらいの資金が用意できどんな兵器があってどのくらいの時間をかけどんな情報を集められどこで戦うか。それらを実際に行うのは人であるからその方たちの特性と能力を知ることが大切で更には何時までにどのように成長してもらうかが勝敗の鍵になる。

 それらの選択肢を整理したうえでの戦術だと考える。思うに会社は「目的・目標・課題・戦略・判断基準・戦術」の順で考えろと言っているのかもしれない。目的=何のために、目標=何を成し得るか、課題=阻害する問題、戦略=戦う選択肢、判断基準=勝敗ライン、戦術=戦う手順。

 いずれにしてもどんな小さな戦場であっても「目的・目標・課題・戦略・戦術・判断基準」の順で考えることを疎かにすべきではない。必ず目的の確認から始める。そうでなければ何と戦っているのかを見誤ってしまう。 g-mon の会社はまだまだ目標や戦術から入る方が多い。