一歩前に

 期が変わり、また一歩進みました。定性的から定量的への移行です。サービスの品質がよい、技術レベルが高いなどの場合、具体的な項目(例えば、丁寧な仕事をしているとか新しい言語を使用しているなど)を上げることは出来るのですが(定性的)、それが利益にどう繋がっているのかを数値で表す(定量的)は、結構難しいのです。

 昔、ローマ帝国全盛期には「全ての道は、ローマに繋がる」と言われていたそうですが「全ての数値は、利益に繋がる」を実証するわけですから簡単なことではありません。道のりは険しい、仕事は確実に増える、そして今できることは、数値化の小さな小さな一歩だけ。そう考えると、ため息が出ますが、ここまで来れたが今は嬉しい。

 最終利益は、1つでも、それを変化させる要因は、技術・営業・製造とそれを支援する、総務・品証そしてシステムにあります。更には、そのサブプロセス毎のビジネスモデルがどのように構築されどのように変化し他のビジネスモデルと効率よく有機的に繋がるか、その結果生まれる各ビジネスモデルの利益を数値で捉えるが夢です。

 まだまだですが有機的に繋がるためのフレームワークは徐々に形を表しだしています。この徐々に、に歩調を合わせムリ・ムダ・ムラの無い計測環境を整えなくてはなりません。計測した結果は、論理的に組合せ意味ある数値に加工し理解しやすい形で提供しなくてはなりません。やってみましょう。私もまた一歩前に踏み出したのです。
 

学ぶから人

 日本が高度成長期だったころ「会社の歯車になるのは嫌だ」と言った言葉を何度か耳にしました。経済がどんどん大きくなり仕事もどんどん増え、調子に乗っていた会社も多かったのではないでしょうか。そんな時は「とにかく売りに行け」とか「根性で作れ」などと言う言葉も使われ「人を交換可能な道具として扱う」ように映る会社も多く、歯車と言う言葉が出たのでは?と推測します。

 私自身がそうなのですが調子に乗りすぎると大切なことを見落としたり学を疎かにしたりし結果として周囲の変化に気付けません。そう、どんな時にも変わらずに努力し周囲に気を配ると言うのは、とても難しいと私は思います。例えば大手家具屋さんは、安売りから始まり高級品のブランドを作りまた安売りに戻り苦労をされているようですが、世の変化はどう映っていたのでしょう。

 コンビニが宅配業者が決済業務に加わり逆に学生たちの憧れだった大手銀行は、大規模なリストラを始めています。ヨーロッパでは現金を取り扱わず電子決済のみに移行した銀行があります。更には、大きな情報技術企業は、銀行だけでなく健康保険の仕組みも何万、何十万人単位の社員相手に(データ収集と共に)始めています。きっと社外にまで商売の範囲を広げるでしょう。

 このような時代に、企業に必要なのは、今までのビジネスモデルを違う形のビジネスモデルに作り替えることが出来る人達だと思います。「人を交換不可能な人として扱う」日頃から信頼し期待し支援し新たな目標を設定する。そんな先輩達がいる会社なら新しく入社した後輩たちも「歯車」などとは、思わないでしょう。でも、先輩も、まだまだ未熟です。だからこそ学びが楽しいのです。
 

教える気持ち

 「教えてくれている。」そんな風に言われ、それが大事なんだと改めて気づきました。

 今は、多くが退職されてしまいましたが私の先輩達は、もの凄く優秀な方達でした。教え方も上手で随分と色々なことを教わりました。お陰様で色々なことに興味を持ち沢山学ぶことが出来ました。1つを残して。

 それは、教える気持ちです。先輩達の年代に比べ私達の年代は、個性は強いのですが教えることは上手くなく採用基準も緩んだように思われます。教え方は、回数で上達できますが、気持ちは内なる学習でした。

 ずっと忙しく働き、それが正しいと思っていました。でも、それは間違いです。人を思いやる心の余裕が必要です。初代社長が残された「人が育たないのは、採用時の選択と教育の失敗だと思え。」が心に痛いです。

 「ありがとうございます。」と感謝され「ありがとう。」と返す。これを社風に残したい。
 

仕事が趣味

 仲間達や後輩たちのフォローで手が回りません。手が回らないのですが嬉しかったりします。誰かが何かを覚えようとしている時に自分に出来る事があり、それを教えるチャンスがあるとするならば、少々大変でも自分のことを幸せな奴だと思います。

 プログラムや経理、伝え方など内容は多岐に渡りますが手順は同じ、ベースとなる項目をシッカリ覚えたら続いて繋ぐを覚えて貰います。Aと言う事柄とBと言う事柄の関連性、Cと言う一見似通った事柄との区別、項目の集約と発散、捉え方が大事です。

 テクニックを教えるのは、文書で何とかなりますが、応用となると経験がものを言います。どうしても時間がかかるのですが色々なパターンを選んで用意し効率の良いように並べ替え出来れば誰かが喜ぶ仕事として渡します。達成感は大きい方がいい。

 先ほど、また1つ準備が整いました。渡すのは週明けになります。これで月内に1つシステムを完成する事が出来るでしょう。褒めたいから頑張って貰わなくちゃ。1つ用意が出来ました。出来れば後幾つか用意が出来れば、もっと嬉しい、幸せな奴です。
 

自分が育つ

 長らく社内SEを担当しPCの修理からサーバーの構築インターネット接続環境の構築などと並行し基幹システムのプログラムを作成しMRPなどのパーツをやはりプログラムで繋ぎこみ、時には生産設備の設計を行い組み立て稼働させデータを吸い上げグラフを作る。

 そんなこんなをごくごく当たり前のこととして熟してきました。正直、どれもこれもが大変でしたが楽しかったです。今も意義のある仕事だと私自身は思っています。そして、誰かにそれを伝えようとした時にそれが当たり前のことでは無いと気付かされました。

 難しいと言うわけではないのです。思うに社内SEを楽しむには、色々なことを受け入れる素養と自分から学ぶ力(好奇心)と仲間達の役に立ったと言う成功体験が数多く必要なために一定のスキルを身に付けるには時間が掛かるのかも知れません。もちろんこの仕事には、管理会計や統計、マネージメントなどの知識と経験も必要です。

 前期部下が準備した社内IT運用環境を改善する組織を会社と調整し正式に登録しました。4月は準備で終わってしまいましたが5月には、登録後の初会合が部下の手によって開催されます。何かと相談には乗っていますが任せています。もう一人の部下も順調以上に実力を付けているので夏過ぎには部下を付けようと思います。

 上手く回りだしているとは思います。もっと早くにこうするべきだったとも思います。でも、これだけの時間が、私が誰かに何かを伝えられるようになるのには、これだけの長い時間が必要だったのだとも思っています。